#5 ランディングページのコンセプトと一致した素材を選択する方法

どんなに優れたライティングでも、視覚化できなければインパクトは半減する

ランディングページデザインにおいて、扱っている商材のコンセプトと一致した写真素材やイラストを選ぶことは、まず最優先で決めなければいけないほど、とても重要です。

なぜなら、いくらライティングの時点で内容が優れていようとも、その文章に適切なデザインが施されていないと、せっかくの魅力も半減してしまうからです。

また、コンセプトに合わせた素材で作られたランディングページは、こちらの伝えたいことが高いレベルで言語化、視覚化(ヴィジュアル化)できているため、それだけでページを開いたユーザーに続きを読んでもらえる確率が高くなります。

さらに、コンセプトとマッチしているヴィジュアルが用意されていることで、そこに掲載されている自分の商品やサービスを正しく評価してもらうこともできるようになります。

そこで、今回の記事では、一体どのような視点や考え方でランディングページの素材を探せば、効果の高いデザインを生み出せるのか、私が普段から実践している方法を紹介したいと思います。

方法1 コンセプトを言語化して、そのキーワードを基に写真素材サイトで検索する

コンセプトの言語化は、すでにライティングが済んでいればあらかじめアウトプットしているかもしれません。

ですが、ここで改めて自分の商品やサービスのコンセプトを言語化してみましょう。

まず、自分自身がその商材を通じて、購入するお客さんに何を与えたいのか、具体的に書いてみます。

例えば、アロママッサージサロンであれば「安らぎ」「リラックス」「安心感」といったキーワードが思い浮かびますし、英会話教室であれば「誠実」「英語力がレベルアップする」「フレンドリー」といったキーワードが思いつきます。

こうしたキーワードをできる限り書き出して、それをそのままデザイナーに見せるだけで、より完成度の高いランディングページを作成することができるようになります。

そして、そのキーワードを元に、世の中の写真素材サイトでイメージを探していくことになります。

私が普段使用しているのは、Fotoliaです。海外の会社が運営しているということで、やや日本人モデルの素材は少なめですが、それでもその弱点を補うほどの素材数の豊富さと、コストパフォーマンスが魅力です。

Fotolia、写真素材、画像、イラスト素材、動画素材
https://jp.fotolia.com/

このFotoliaの検索欄に、先程抽出したキーワードを入力して、実際に検索してみましょう。例えば、今回は「リラックス サロン」といった言葉を入力してみました。

そうすると、このようにキーワードに合わせて関連した画像が表示されます。これをパラパラと見ていきながら、キーワードに対する自分のイメージを固めていくのです。加えて、「リラックス サロン 女性」などとキーワードを加えていくことで、さらに様々なヴィジュアルを発見することができます。

今回は、Fotoliaを使いましたが、別の写真素材サイトでも構いません。要は、自分の伝えたいコンセプトに関するキーワードが、世間一般でどのようなイメージを持たれているのか、できる限り多く知ることがとても大事なのです。

方法2 商材のテーマ・コンセプトと直接的に結びつく写真を撮影する

これは予算さえ許せば、もっとも直接的で時間のかからない素材の撮影方法です。

例えば、以下のようなGMOが運営している写真素材撮影サービスに頼んで、自分の商品を他のモチーフと共に撮影してもらいます。

この方法ですと、特に自分で写真素材を探したりしなくてもいいので、最も簡単な方法と言えるでしょう。

ただ、ランディングページには商品写真以外のイメージも使用した方が確実にクオリティが上がりますので、方法1で示したような画像探しのテクニックには取り組んでおいて方がいいです。

さらに、この直接撮影してもらうような方法は、有形商材の場合は有効ですが、無形商材の場合にはモデルなどが必要となりますので、実際のところあまり現実的ではありません。芸能人や有名人を起用できるほどの予算規模があれば話は別ですが、中途半端で誰もしらないようなモデルをわざわざ起用してまで、撮影を行う必要はありません。

ネット上にも、様々な男性・女性モデルが存在していて、Webデザイナーのように毎日ネットの素材を集めている立場から見れば、「この人前にも見たな」ということが度々起こりますが、日常的に広告を作成していない一般人には気がつかないレベルなので、他とかぶってしまう危険に関してはあまり考えなくてもいいと私は思っております。

方法3 他の広告や書籍・雑誌などを調査するために、本屋に出向いて共通感覚を身につける

この方法3は、方法1とも関連しますが、要するに「キーワードから想起されてる一般市民の共通イメージをできる限り知るべき」ということです。

たとえば、「オーガニック」と聞いて、あなたはどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?

有機野菜がふんだんに使われている美味しい料理なのか、フェアトレードで作られている一杯のコーヒー

なのか、森林浴をしながらハンモックに揺られているのか、「オーガニック」と聞いて連想できるイメージは人それぞれだと思います。

しかし、もしそこで自分がオーガニック商品を売るとして、あまりにもそうした一般の人々が思い描くような「オーガニック」のイメージから程遠いものを見せてしまったら、どうでしょうか?おそらく、全く反応が取れないと思います。「オーガニック」という文字とヴィジュアルが一致していないからです。

描かれている文字と、それを読んで読者が思い浮かべるイメージに乖離があればあるほど、そのランディングページの成約率はどんどん落ちる傾向にあります。どことなく矛盾していて、違和感を覚えてしまい、信頼感を失ってしまうためです。

そうした共通感覚と自分の感覚を乖離させないために、私は週に一度本屋にいって、あらゆる棚を見て回ります。本屋の棚を周っていると、世の中の人が言葉に対してどのような情景をイメージしているのかが、よくわかります。

例えば、女性向けの雑誌や書籍のコーナーにいくと、「〇〇ダイエット」や「〇〇メイク」といったタイトルに対して、どのような表紙が描かれているのかを注意深く観察したりします。また、雑誌に掲載されている広告などにも目を通して、「キレイ」とか「ゆとりのある暮らし」といった言葉にどのようなヴィジュアルが添えられているのかをチェックしたりします。

自分がランディングページで表現したいコンセプト、そしてそれに関連するキーワードが、世間ではどのようにイメージされているのだろうということを知るために、本屋に出向いてみるのは非常におすすめです。

それを重ねていくことで、決して外さないランディングページを作ることにもつながっていきます。

デザインは、こちらの主張や主義を押し通すものではなく、相手の不満や悩みを解消する手段

本記事では、いかにランディングページのコンセプトに合った素材を探していくのかというテーマについて書きました。

繰り返しになりますが、一番大事なのは、まずはコンセプトを「言語化」することです。どんなシンプルな言葉でも構いません。できれば10個程度はしっかりと書き出したいところです。

デザインが失敗する多くの場合において、何がダメだったのかというと、このイメージに関連する共通キーワードを深く考えずに、デザイナーに発注していることが大変多いです。

「文章を読んでもらえれば、まあわかるでしょう」と発注者側がイメージを言葉で伝えることを忘れてしまい、結果的に出来上がったものがデザイナーの勝手な解釈の元に生まれたデザインだったというのはよくあることです。

例えば、歯科院の集客用ランディングページを作成を依頼したとしましょう。すると、デザイナーから「モダン」だとか「カッコイイ」からというような理由で、一般人に虫歯を連想させるような真っ黒なページを作られてしまいました。

これは、こちら側からきちんと「清潔感」や「医者の信頼感」などといった、世間一般の病院というものに対するイメージに必要不可欠なキーワードを伝えていなかったからです。そうしたキーワードを伝えていなかった結果、「モダン」や「カッコイイ」といったキーワードを優先されてしまったのです。

自分でページを作るにせよ、デザイナーに発注するにせよ、言語を適切にヴィジュアル化するためには、キーワードの抽出と、それらのキーワードに対する世の中の共通イメージへの理解が欠かせません。

文字だけでも伝えることができるのに、どうしてランディングページにわざわざデザインを施すのかというと、こちらの主義や主張を読んだ相手に押し付けたいからではありません。

相手の不満や悩み、欲求に共感し、具体的な解決策を示してあげること、そしてきちんと内容を理解した上で、信頼をもって購入や問い合わせをしてもらうこと。それこそがランディングページにデザインを施す一番の目的です。

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