#8 Webデザインを考える上で重要な「アナロジー思考」について

「アナロジー思考」でWebデザインを考えることの重要性

Webデザイン、とりわけランディングページのデザインを考える上で、強力な発想ツールとなるのが、「アナロジー思考」です。

アナロジーとは、日本語で「類推」という訳になりますが、要するに一見違ったように見えるけれども、そこに何かの共通点を見出すことを指します。

私はデザインを考える際、このアナロジー思考をどれだけ働かせることができるのかを重要視しています。

たとえば、これは私がセミナーや動画コンテンツでよく例に挙げるのですが、以下のような商材のランディングページを作るときに、あなたならどんな物事や事柄をアナロジーとして考えますか?

(商材テーマ)熊本の有機野菜

このひとつのテーマから、どれだけアナロジー思考を巡らせて、関連するイメージを描けるのか。その質と量がデザイナーの力量を分けるといっても過言ではありません。

上記のテーマであれば、私ですと、

・上質な水 ※熊本旅行した際に、水の美味しさに感動した経験があるから。
・阿蘇山
・くまモン
・震災

というような、関連するキーワードやイメージをいくつか挙げることができます。

一見、たいしたことのないものに見えるかもしれませんが、単なる文字情報を、いかにアナロジー思考を通じてビジュアル化することができるかが、Webデザイナーにとって非常に重要なのです

逆に発注者側にとっても、あらかじめアナロジー思考に基づいて、デザイナーにイメージを伝えておくことで、方向性の間違ったものを作られるリスクを減らすことにもつながるでしょう。

2種類のアナロジー思考

書籍「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」によると、アナロジー思考には以下の2種類があります。

1.発想のためのアナロジー

これは自分が取り組みたいテーマ、私の仕事だとランディングページ制作で扱う商品やサービスにおいて、それらを全然別のものにたとえて置き換えたら何になるのかを考える発想法です。

そうすることで、意図していなかった繋がりや、本質を貫く共通項などが見えてきたり、強制的に別のものとつなげることで、新しい発想が生まれたりします。

「オリジナルのランディングページを作りたい」ということを実現するためには、こうしたアナロジーによって飛躍したビジュアルを用意することはとても大切です。それがユーザーにインパクトを与えて、商材に関する記憶を残すことにもつながります。

またコピーライティングの世界に「ベネフィット」と呼ばれる、ユーザーに訪れる未来像を示すべきだという考え方がありますが、これをデザイン面で実現するためにも、この発想のためのアナロジーは欠かせません。

2.伝えるためのアナロジー

いくら自分がその業界や商品について詳しくても、普段専門にしていない人にとってみれば、それが何なのかよくわかりません。ランディングページ制作でも、自分の言いたいことばかりに集中してしまって、結局お客さんがポカンとしてしまう場面がよくあります。

「伝えるためのアナロジー」とは、そういったことを防ぐために、新しい商品やサービスのコンセプトや内容を知らない人に伝えるためのコミュニケーションの道具になります。

人はまったく聞いたことがないことを理解することはできないですが、すでに知っていることにたとえると理解しやすくなるからです。

例えば、どれだけ自社の商品がイノベーティブだったとしても、それが伝わらなければ何の価値もありません。しかし、その昔ipodが発売されたとき、「1000曲をポケットに」というコピーで語られたように、そのように新しい体験をわかりやすく伝えることで、新しい価値を理解できる人を増やすことができるのです。

ランディングページ制作にアナロジー思考を導入する

アナロジー思考を積極的に活用することで、ランディングページデザインにおける情報や素材の選択肢は無限に広がっていくと私は考えています。

誰でもできそうで、誰もしていないデザインをひらめくこともあるでしょうし、コンセプトや想いが伝わるようなビジュアルを用意することもできるようになるでしょう。そしてそれがクライアントにとってのオリジナルなデザインを生み出すことにもなり、結果的に競合と差別化することにも繋がっていきます。

普段の生活の中でも、読書や旅行、街歩きなどを通じてアナロジー思考は磨き続けることができます。そうした日常生活で磨いた思考を、ぜひランディングページ制作にも活かしていきましょう。

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