【コラム】ホームページとランディングページの違いについて改めて考えてみた


もう5年程度、私はランディングページの制作活動を続けていますが、数多くのお客さんと接する中で、一番LP制作において成功と失敗を左右するポイントに、「ホームページとランディングページの違いを理解しているかどうか?」ということが挙げられます。

たとえば、

・HPとLPの違いは、ページが複数あるか、縦長1ページかの違い。
・広告向けに出稿するための媒体が、ランディングページ。

といったような漠然とした形で、両者の違いを認識している人も多いですが、正直なところこの程度の認識で制作会社に丸投げしてしまうと、実に由々しき事態になる可能性が高いでしょう。HPとLPでは、媒体ごとの特性や役割や情報の扱い方が、全く異なるからです。

この両者の違いについては、いくらでも話そうと思えば話すことができますが、最近私が考えた2つの異なるポイントを今回のコラムにて紹介します。

違い1 HPとLPでは、ユーザー体験(UX)に大きな違いがある

デザインを勉強すると必ず出てくる専門用語に、UX(ユーザーエクスペリエンス)という言葉があります。

UXとは、その対象に関わってから、それを忘れ去るまでの全ての体験のことを指します。

具体的には、以下のような流れが、UXの全体像です。

この流れでいうと、useからaskへの行動を、より明確な意図をもって引き出すことが、ランディングページの役割であるといえます。

ゆえに、例えばAという商品を紹介して、そのAについて問い合わせてもらうといった場合、ホームページではなくランディングページを制作するべきでしょう。

また、A,B,Cという商品があって、それらを一度で全部紹介したい場合は、ホームページを制作するべきです。いくつもの商品が並んでいるホームページ上でそこでユーザーを無理にaskへ導いたとしても、逆に混乱を招くだけですから、反応率が悪くなる可能性が高くなります。

こうしたユーザーの閲覧体験をイメージして、その都度適切な媒体を選択し、作成していくアプローチも時には重要です。

違い2 LPではインタラクションコストを徹底的に削減できる

インタラクションコストというのは、「そのページがユーザーに与える精神的・物理的負担」という意味です。

要するに、クリック回数が多かったり、閲覧するページが多かったり、申込みボタンがどこにあるのかわからないというのも、全部インタラクションコストに含まれます。

また、自分の求めている情報がどこにあるのか探すという風に、ユーザーの脳みそのエネルギーを使わせることも、そうしたコストの一種です。

例えば、自社に3つの事業内容があったり、10個の商品があって、それを全部紹介したい場合、ホームページという媒体は実に便利です。アーカイブ性があり、ライブラリーとしてユーザーが自社の特徴や魅力について把握することができます。

しかし、「この商品を売り込みたい」「このサービスに特化して紹介したい」といった場合、いくつも他の商品やサービスが並んでいるホームページを見せるだけではユーザーの心に響きません。具体的に何について問い合わせていいのか、何を購入したらいいのかわからずに、ユーザーの負担ばかりが大きくなるからです。

ランディングページの魅力のひとつが、このインタラクションコストを徹底的に削減できるということです。そしてその特性をうまく活用していくことは、HPとLPを使い分ける上でも、非常に重要です。

媒体の特性の違いを押さえることがWeb制作成功への第一歩

ホームページとランディングページの違いを押さえておくことは、そのまま直接的に媒体の完成度を左右します。

そして、特に集客前の前段階として、HPとLPの違いを知っておくことが、大きな方向性を決める上で重要である点は間違いありません。

依頼主
「ランディングページというものがあるのを最近知った。それを作れば集客できると聞きますが、本当ですか?」

という話を私は仕事柄よくされますが、正直なところそうした浅いレベルの認識でいると、制作会社に依頼をしたところで満足のいく結果はなかなか出ないと私は思っています。

だからこそ、ひとつずつWeb上の各媒体についてメリットとデメリットを知り、適切な選択をしていくことこそが、成功への近道です。

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