#13 LP制作でつい忘れられがちな3つの前提について


もしも、あなたが「初めてランディングページを作ります!」と決意して、どこかの会社に制作を依頼したとしましょう。

すると、おそらく多くの会社が、あなたに以下のような項目をヒアリングするはずです。

制作会社
KPIはどうしますか?KGIも重要なので共有しましょう。
制作会社
え?CVを定義していない?それであればまずはCPAを決めて予算を考えましょう
制作会社
構成案を用意するためにカスタマージャーニーマップを考えてストーリーを組み立てましょう

もちろん、こうした専門用語が飛び交うことは、LP制作についてあまり詳しくないあなたがプロに頼んでいるのですから、ごく当然の状況です。だからこそ経験豊富な制作会社に依頼する価値はあります。

しかし、これまで数多くのLP制作の現場に携わってきた私からすると、あまりにもこうした専門的な知識を追いかけるのに必死になっていて、結局依頼者自身が何をしているのか理解できずに、制作の過程で混乱する状況が多々発生しています。

なぜなら、あまりにもLP制作の現場では、専門知識やカタカナや英語の略語が独り歩きしているため、依頼者が置いてきぼりを食らうことが多いからです。

そういったプロと依頼者の知識の差を認識して、徹底的にサポートしてくれる会社であれば問題は一切ないのですが、一番悲惨なのは、もし広告運用などがうまくいかなかった場合、最終的に「依頼の仕方がヘタだった」と言って、依頼者側の責任に転化されてしまうことでしょう。そして制作会社とそんな関係になってしまっては、確実にお金と時間の無駄になります。

要するに、制作会社に依頼したからといって、必ずしも完璧なランディングページを作れるわけではないのです。世の中に打ち出すサービスでも、絶対に売れる自信を持って開発した商品でも、それを売るのは他でもないあなただからです。

制作会社が目に見えない情熱や覚悟まで100%汲み取ってくれることは非常に難しい。

だからこそ、私はランディングページ制作については、業者に決して丸投げをせずに、長い目で見て時間をお金を節約するという意味で、いくつかの前提を押さえた上で、制作を依頼する方が懸命だと考えています。

よって、今回の記事では、ランディングページという媒体について、依頼する前にとりあえずこれだけは知っておくといい前提について、書いてみましたので、参考にしてみてください。

前提1. 目の前のお客さんを相手にしているという視点を意識しているか

ランディングページというものは、決して集客や販売における魔法のようなページではなく、自分が関わりたい顧客との接点を持つコミュニケーションツールのひとつにすぎません。

だからこそ、ランディングページに書いてあることは、初めて出会うお客さんの目の前で、そのまま声に出して読んでも恥ずかしくないものにしなければいけません。

例えば、きちんと読みやすく、わかりやすくなっているか。申し込みがすぐにできるようになっているかといった部分です。

ランディングページのデザインというのは、決してクリエイティブでオリジナリティのある芸術作品を相手に見せるために作るわけではありません。

あくまで、わかりにくいものをわかりやすく、見づらいものを見やすくして、コミュニケーションを円滑にするためにデザインを作るのです。

その視点を欠いたままで、いくらKPIとかROIとか考えていても、数字や指標ばかりで届けたいお客の顔はいつまでも浮かんではこないでしょう。

そうした状況は本末転倒であることを認識するべきです。

前提2. なぜ自分がやるのか?(Why)という切り口からスタートしているか

ビジネスでメッセージやオファーを研ぎ澄ませる方法に、Why(なぜ私がやるのか?)から考えてみようというものがあります。

つまり、どうしてその商品やサービスを、私が送り届けるのか?というメッセージのことです。

意外とこの視点が欠けているランディングページは世の中に本当に多いです。

例えば、

・この新作のサプリはこういう部分がいい
・この引っ越しサービスは迅速で丁寧です
・この家事代行サービスはこれだけ安いです

といった形で、世の中の会社は、みんなWhat(何を売るのか)ということばかり熱心に説明しています。
色々なLPを見ていて、全部似たり寄ったりだなと私が感じているのはこうした部分です。

どことなくデザインがきれいで、見やすかったりしても、心に響いてこないランディングページ。
それはこういうWhyの視点が欠けているからだと私は捉えています。

・このサプリでこういう人を救いたい
・引っ越しサービスにこういう革命を起こしたかった
・家事代行の常識を変える

という風にしっかりと熱意や情熱を伝えることを切り口に、サービスの魅力や良さを語っていく方が、はるかに心に響く、反応率の高いLPになる可能性があるのです。

競合調査やペルソナ分析といったマーケティング施策ももちろん大切です。しかしそうしたニッチな部分を探ってばかりでは、ビジネスはどんどんつまらなくなります。だからこそ、基本に立ち返って、私はなんでそれをやるのか?それであなたに貢献したいのか?といった質問を自分に投げかけてみましょう。

前提3. ビジネスのどのフェーズでLPを使うのか明確にしているか

通常、ビジネスのフェーズというのは、以下の3つに分けられます。

(1)集客フェーズ(人を集める)
(2)教育フェーズ(コミュニティ化する)
(3)販売フェーズ(マネタイズ)

詳しい説明は別の機会に譲りますが、ランディングページという媒体の力が最大限発揮されるのは、このうちの(1)と(3)の場面となるでしょう。

よく、(1)も(3)も、どちらも同時に実施できるランディングページを作って欲しいという依頼がありますが、それは結局どっちつかずで、メッセージもオファーもぐちゃぐちゃなページを作って欲しいというのを同じです。

「どんなビジネスの場面で、どんな目的のランディングページが欲しいのか?」

この辺を曖昧にせずに、制作を依頼する際に明確に伝えることができれば、大きな方向性を間違うことはそうないでしょう。当たり前ですが、こちら側の制作の意図や目的が共有できた方が、制作側も様々な面であなたに協力できることが増えるからです。

ぼんやりとなんとなく売上を上げたいから依頼する・・・ということが一番ダメなのです。

というわけで、駆け足でLP制作を依頼する前の3つの前提について書いてみました。継続的な結果を出すためには、LP制作にまつわる専門用語を覚えることも必要です。

しかし、あくまでも知識は道具のひとつにすぎません。それをいかに活用して、知識を知恵に消化していくのか。そこに勝負を分けるポイントがあるのです。

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