【コラム】「!」という感嘆符はコピーライティングで決して多用してはいけない



先日、ネットフリックスで「世界の今をダイジェスト」という番組を見ていたら、「!」という感嘆符に関する特集がありました。

最初はぼんやりと見ていたのですが、見ていくうちに、LPのライティングやメルマガの文章に活かせる視点がけっこうありましたのでシェアします。

「!」の意味は多様化しすぎて、逆にもう特に意味がなくなっている

普段、私たちは何も考えず、文章を書く時に「!」という記号を使っています。

もともと、「!」という記号は、ルネサンス期の文学者が強調する節の末尾につけ始めたのがきっかけで、その後長い歴史を経て世界中に広がっていきました。(そのため、昔の神話や聖書などには登場しておらず、古代の書物を現代版に復刻する際、果たして「!」をつけるかつけないのか、大きな問題になるそうです。)

そして最初のうちは、シンプルに「強調する」という役割の記号でしたが、出版業界や広告業界、インターネットが発展していくうちに多様な意味を持つようになりました。

例えば、「!」が表せるものとしては、

・情熱
・皮肉
・声の大きさ
・命令
・動き
・警告
・驚き
・愛嬌を示す
・冗談だと伝える
・バカっぽくて楽しい
・ネガティブに受け取らないでというメッセージ

など、よくよく考えてみれば数多くの役割を持っています。

正直に言ってしまえば、細かいことを抜きにして、どうとでも解釈できるので、もはや明確な意味はない、という風にも受け取れます。

※この辺りの曖昧さを回避するために、「インテロバンク」と呼ばれる記号が少し流行っていた時代もありました。一瞬で廃れましたが。

ただ、多様な意味を持っているからこそ、日常生活の中で、LINEやメッセンジャーでやり取りをする私たちにとって、「!」という記号はコミュニケーションを円滑に進めていく上で、役に立つものと言えるでしょう。

文章を書く際には、「!」の使い方に注意しよう

しかし一方で、「!」を多用する文章には落とし穴があります。

・強迫観念のようになる
・相手を感情的にさせる
・説明をすべて省いて無理やり納得させる

つまり、何の考えもなく「!」を多用していると、伝えたいことが曲解されてしまう危険性があります。

また、「!」の使いようによっては、細かな知識や論理を知らなくても、物事を単純化して、相手に理解できたと勘違いさせることができます。これはまさに反知性主義ともいえます。
(トランプ大統領のTwitterが「!」ばかりなのも、これを狙っているのでは?という憶測があるようです)

特に私たちのようにインターネット上で広告媒体を作り、商品やサービスを販売していこうという立場の人間にとっては、「!」という記号を何も考えずに露骨に並べていることのリスクは非常に大きいです。

読者は押し売りをされている感覚を抱いたり、「何か本当のことを隠しているのでは?」「この販売者は自信がないのでは?」と疑心暗鬼になったりしてしまいます。

メルマガやランディングページでは、「!」はここぞという場面で使おう

コピーライティングの世界では、「!」を使うことは厳密には推奨されていません。

試しにベストセラーの商材のセールスレターなどをいくつか見てみてください。売れているレターで「!」を多用しているレターはほとんどありません。

なぜなら、上記の通り、「!」が与える効果がひどく曖昧で、コチラ側の意図が伝わらない可能性があるだけではなく、一定以上のユーザーに不信感を与えるからです。

私の結論としては、「!」を使うのはヘッダー画像など、ファーストビューの興味を確実に引きつけたい部分や、最後の追伸の挨拶など、ここぞという場面で使うことにしています。

今後、もしランディングページのライティングを書く際は、「!」という記号の本質を理解して、効果的に使用するようにしてみてくださいね。

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